2019年11月30 日 自然からの贈り物

初めてのお食事をしていただきながらのコンサート、初めてのレストランを会場にしての開催、初めてのシンガーソングライターの出演。ハーモニーアイのチャレンジとも言える「ランチタイムコンサート」は、初冬の明るい陽射しに包まれて開催いたしました。

 

演奏とお食事の前に、ハーモニーアイのコンセプト「コンサートを通じての国内外の子ども支援」をご理解いただきたく、今回の公演の支援先である『MFCG(ミャンマーファミリークリニックと菜園の会)』代表・名知仁子氏より、ミャンマーでの巡回診療と農業や生活改善の現状のお話しをしていただきました。改善のために尽くされている名知氏の姿勢への心からの拍手で、会場は暖かな雰囲気となりました。(心を打たれたと、終演後に多くの方がMFCGへ募金してくださいました)

 

素晴らしいお天気のこの日、10階にある会場のレストラン 『AL KENTRE(アル ケントーレ)』の大きな窓一杯に青い空と明るい都会の景色が広がっていました。信州の歌姫・葦木ヒロカさんはその風景に響き渡るかのような、素晴らしい歌声を披露してくれました。まるで信州の風を運んできたような爽やかで心地よい歌声は、銀座にいることを忘れて緑に癒されるようでした。

 

ヒロカさんの歌声と共にお楽しみいただきましたお食事は、健康的な食事というコンセプトで野菜をふんだんに使用していて、このコンサートに相応しいお料理でした。美味しく、男性でもご満足いただけるランチコースでした。信州と自然がテーマのコンサートでしたので、今回も長野県飯綱町にある林檎学校醸造所で作られているシードルやりんごジュースも一緒にお楽しみいただきました。

 

このシードルとジュースの準備に際して台風19号での飯綱町の被災状況を伺い、ささやかな手助けをさせていただきました。林檎も作られたシードルも泥まみれになってしまった同町の林檎農家・三栄農園さんから無事だったいたシードルの一部を購入し、皆様に試飲していただき、募金箱を設置いたしました。コンサートを楽しんで頂くことを、大変な状況にいる方々への支援に繋げる。ハーモニーアイの目指すところにあらためて確認させていただいたように思います。

 

今回はお食事をご用意しましたので、食に関わる大切なこととして『忙しい大人のための一生使える食事術』を、栄養士、フードコーディネーターなど活躍されている岸村康代さんにお話ししていただきました。日常の食生活の参考に、また御馳走が多くなる年末年始を前に、食事の摂り方を見直すことが出来る興味深いものでした。

 

音楽、お食事、トーク。フルコースのような企画に、「お腹も心も一杯になって満足!」とのお声をいただきました。スタッフ一同、大変嬉しく思っております。ご来場の皆様はもとより、関係者の皆様にも感謝申し上げます。また、初めて尽くしの公演に不備や不手際がありましたこと、反省をして今後の活動に活かす所存でございます。

 

なお、本公演収益からの子ども支援は、本年の支援先「MFCG(ミャンマーファミリークリニックと菜園の会)」にいたしました。ご来場の皆様からお寄せいただきました当日のご寄付と併せ、寄付させていただきました。長野被災林檎農園の支援としていただいた募金も、三栄農園さんも送らせていただきました。皆さまのご賛同と温かなお気持ちに感謝申し上げます。

 

(後日、ミャンマーファミリークリニックと菜園の会より、お礼のお葉書を届きました)